コート剤のワックスとガラス系コートの違いとは?間違って使うと大変なことになる!?

コーティング剤

車の美観を保つためには様々なコート剤が存在します。
洗車した後は何を塗ったらいいか迷ったことありませんか?

そもそもワックスだったり最近流行りのガラス系コート剤などの違いがわからなかったり、どんな特徴があるのかわからないですよね。
その中でもスタンダードなワックスとガラス系コートについての違いをお伝えします。
得意、不得意や使用時の注意点もご説明します。

この記事でワックスとガラス系コートの違いや特徴がわかります。
特に石油系ワックスを間違って使用するとせっかく何万円もかけて施工した硬化系ガラスコートにも影響が出てしまいますので正しく理解し使用するようにしてください。

国家1級自動車整備士資格、自動車検査員資格を保有。洗車、コーティング歴4年を含め車業界20年の経験から得た知識をお伝えできればと思います。
よろしくお願いします。

ワックスWAXとは?

ワックスといっても大きく分けると2種類に分類されます。

「天然ワックス」「石油系ワックス」です。
成分や機能が全く違います。

「石油系ワックス」の中でも固形、半練りと種類が分かれます。
半練りタイプが施工しやすいです。
天然ワックスはかなり硬いですが半練りワックスはもはやワックスと呼んでいいのか?
ワックスというのは正確に言うと天然の蝋のことを言います。

天然ワックスについて具体的に!

天然ワックスとは「カルナバロウ」という植物性の蝋なんです。
常温では固体で硬いのでそのままでは使用しにくいので植物油などの天然オイルで軟化させています。
自然由来の原料のみを使用しているので石油系の成分は使用されていません。
天然素材なので材料にも品質(グレード)があり非常に高価な商品になりますので一般人にはなかなか手が出ない数万円する物もあります。

石油系ワックスについて具体的に!

石油成分を主原料として蝋を加えています。
さらに、撥水機能や傷消し機能(コンパウンド入り)や紫外線カット機能といった天然ワックスには無い機能を加えている商品が多いです。

白色やシルバーなどの淡色用であったり、黒系の濃色用などの違いはコンパウンドの粗さによるものです。

臭いは完全に石油の臭い!

いい臭いとは言えない・・・

石油成分や化学製品が添加されているので硬度も調整でき天然ワックスに比べ硬度(粘度)の調整が出来る為半練りワックスなんかも販売されています。

天然系の石油系メリットデメリット

主成分が全く違うので機能面でも違いがあります。
それぞれのメリット、デメリットをご説明します。

天然ワックスのメリット、デメリット

メリット
①ダントツの艶感性能がある。よく濡れたような艶感という表現がされます。
それ位ツルンツルンの艶感が出るのが特徴です。

②天然成分のみが使用されているので硬化系ガラスコーティングの上に犠牲被膜として塗っても硬化系ガラスコートを痛めない。

③有機質なので無機質汚れの水垢ができにくい。

デメリット
①塗装の表面に乗っかているだけなので耐久性能が低い。

②ホコリ汚れが吸着しやすい。

③ガラスに油膜として付着してしまう。

④価格が高くお求めにくい。

石油系ワックスのメリット、デメリット

メリット
①添加物配合により様々な機能があるので、用途や塗装色によって好みの選択できる。

②商品が低価格で種類も豊富。

③有機質なので無機質汚れの水垢ができにくい。

④添加物のおかげで施工しやすく汚れも落とせる。

デメリット
①塗装の表面に乗っかているだけなので耐久性能が低い。

②ホコリ汚れが吸着しやすい。

③ガラスに油膜として付着してしまう。

④ワックス自体が酸化しやすく紫外線の影響を受けやすい。

⑤硬化系ガラスコーティング施工車には使えない場合がある。

コンパウンドが添加されている場合はガラスコーティングを削ってしまうので使用は避けましょう。またコンパウンドが配合されていない場合でも添加されている溶剤によってはコーティング被膜に悪影響を与える事があるので注意が必要です。

ガラス系コーティング剤とは?

液体タイプのコーティング剤です。
ガラス繊維が入ったコーティング剤ですが耐久性はかなり短い。
水溶性は、施工性が非常にいいので洗車毎の施工がオススメ。

ガラスという名前のコート剤ですが硬化系のように化学反応で硬化し丈夫な被膜を形成することはなく基本的には乾いて付着しているイメージですね。
中にはいい商品もありボデーとの結合が強いものもあるが硬化系に比べ耐久性はかなり短い。

有機物のガラス系コートは無機質の硬化系ガラスコートの上から犠牲被膜として重ね塗りしたり、メンテナンス剤としても使われるものもある。

一般的な硬化系ガラスコート剤は長期で保管すると結晶のようにガラス成分が固まってしまいます。
しかし、液体スプレータイプのガラス系コーティングはどうでしょうか?
成分が結晶化する物を見たことがありません。
もし結晶化するようならそもそもスプレーが詰まってしまうのでスプレータイプはガラスコーティングとうたっていても性能としてはガラス成分の入った簡易コート剤です。

メリット

①圧倒的に施工がしやすい。(ムラになりにくく時短施工)

②撥水や疎水、滑水と添加成分の組み合わせで機能を持たせることが可能。

③値段が安い。

デメリット

①ワックスに比べ艶に劣る。

②耐久性が悪い。(硬化系に比べて…)

③汚れ(水垢)を除去する性能が無いものがほとんどなので下地処理は念入りにする必要がある。

どれがオススメ?

最近人気なスプレータイプのガラス系コーティングは万人におすすめできます。
なんといっても施工性が抜群にいい!
艶もワックスに引けを取らない性能のものもたくさん販売されてきました。
ワックスに比べると耐久期間は長い傾向にある。
施工性がいいので洗車の度にコーティングするのがオススメです。

ワックスは塗りこんでから拭き上げるという手間がある分水垢も除去できたりとメリットもある。
艶はとても素晴らしいが毎回の洗車では洗車好きでない限りワックス施工は厳しい。
実際購入したはいいけど使えきる前に劣化してしまうなんてよくある話です。
ムラになって失敗した車もよく見かけます。

まずは1本ガラス系コーティングを購入してみて、さらにこだわりたい方や艶を求めたい方はワックス施工してみるといいと思います。

私はワックスも好きです!
3時間位かけてヌルヌル、テカテカに仕上げるのがたまりません!

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